早期発見よりも予防が大切。近年、高齢化がますます進む日本において、EPA・DHAは予防医学上必須の栄養素といえます。1970年代のイヌイットの調査などから始まり、認知症予防、がん発症予防など、さまざまなEPA・DHAの生理機能の科学的実証がなされてきています。

EPA、DHAができるまで

α-リノレン酸
(C18:3)
→
エイコサペンタエン酸
(EPA;C20:5)
→
ドコサヘキサエン酸
(DHA;C22:6)
EPA、DHAは人の体内で魚介類、亜麻仁油、シソ油、海草などに多いα-リノレン酸からできていきます。しかしこの反応を促す酵素が弱く、なかなか十分なEPAやDHAはできません。

よって、EPAとDHAは、人が食べて摂るべき必須脂肪酸になっています。

中性脂肪とEPA、DHAの働き

EPAやDHAには、特に抗血液凝固や中性脂肪低下作用が報告されています。
そこで、EPAやDHAは「食後の血中中性脂肪が上昇しにくい食品」として特定保健用食品にもなっています。

EPA(エイコサペンタエン酸)

エイコサペンタエン酸(EPA)は、体内で合成されない必須脂肪酸の一つです。
DHAと同じく、中性脂肪の低下や、血小板凝集の抑制に効果があるとして注目されています。
EPAはIPAとも呼ばれます。

マメ知識必須脂肪酸

必須脂肪酸は5つあります。
リノール酸α-リノレン酸アラキドン酸、そしてDHAEPAです。

その昔、ラットに脂肪欠乏食をあげると、成長が止まり、皮膚症状が現れてしまいました。そのとき、バー夫妻が食事に含まれるリノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸がこれらの症状を改善するのに有効であることを突き止めました。これにより、必須脂肪酸の概念が提唱されるようになっていきました。

EPAと細胞膜

EPAはとても柔らかい脂肪酸です。EPAを毎日たくさん摂っている人の細胞膜はEPAが多くなり、とても柔軟な細胞膜ができることになります。

また、この細胞膜に含まれたEPAがいろんな炎症を抑えてくれる物質に変わって、私たちを炎症から守ってくれる働きもしてくれています。

EPAとビタミンE

EPAはとても柔らかい脂肪酸で、細胞膜をしなやかにしてくれますが、欠点はすぐに酸化されてしまうことです。せっかく摂ったEPA。これは大切に守りたいですね。

EPAを守るのに、ビタミンEが大活躍してくれます。ビタミンEは、細胞膜に入り込んで、柔らかいEPAを酸化から守ってくれるのです。

EPAとがん

生体膜リン脂質に取り込まれたEPAは、ガン患者さんの味方です。

EPAは、がん患者さんの食欲を減らしたり、炎症反応を起こしたり、体重を減らしてしまう物質に対抗してくれる物質をつくり出します。

月経困難とEPA

下腹部痛や激しい腰痛、頭痛、嘔吐、不眠を伴う月経困難。辛いですね。

この辛い「月経困難」の反応には、プロスタグランディンという物質が関与しています。そしてEPAはこの痛みを抑えてくれる方の物質(プロスタグランディンE3)に変わってくれます。

EPAを多く含む食品(1食当たり使用量と含有量)

EPAを多く含む食品としては、さば、いわし、まぐろなどがあります。
EPAは青背魚に多く含まれています。珍しいものでは、EPAは鮎の内臓に多く含まれています。
EPAを多く含む代表的な食品とその含有量は以下の通りです。

食品 大西洋サバ
(ノルウェーさば)
いわし缶詰 まいわし サバ缶詰
1食当たり
使用量
100g
(水煮)
100g
(トマト漬)
2尾分、可食部
(塩焼き)
100g
(味噌味)
含有量 1.7g 1.3g 1.2g 1.1g

DHA(ドコサヘキサエン酸)

ドコサヘキサエン酸(DHA)は、必須脂肪酸の一つです。
よって、人はDHAを食べ物から摂る必要があります。

DHAの分布

DHAは脳を中心とした神経組織にとても多く含まれています。
脳に必須の栄養素。それがDHAです。

アルツハイマーとDHA

DHAはn-3系脂肪酸の中で血液脳関門を通過できる唯一の脂肪酸です。

アルツハイマー型痴呆症で死亡した人と他の病気で死亡した人の脳を調べたところ、アルツハイマー型痴呆症で死亡した人の海馬のDHAが半分以下に減っていたことが知られています。

母乳とDHA

母乳にはたくさんのDHAが入っています。赤ちゃんの脳が健やかに育つのにDHAは必要なのですね。

日本人の母乳には欧米人と比べてDHAが多いといわれています。そしてこれは日本人が魚をたくさん食べるからではないかと考えられています。

お母さんはがんばってお魚をたくさん食べるといいことがあるかもしれません。

DHAを多く含む食品(1食当たり使用量と含有量)

DHAを多く含む食品には、珍しいものでは鮎の内臓があります。一般にDHAはマグロの脂身、サバ、ぶり、はまち、サンマなどに多く含まれます。

食品 大西洋サバ
(ノルウェーさば)
ブリ刺身 まいわし イクラ
(サケ)
1食当たり
使用量
100g
(塩焼き)
100g
(厚め7切れ)
2尾分、可食部
(塩焼き)
20g
(寿司2個分)
含有量 2.7g 1.7g 1.5g 0.4g

治療の実際と改善例

栄養素の説明

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