治療の実際 - こどもの気になる症状

ADHD、LD

オーソモレキュラー療法のADHD(注意欠陥・多動性障害)やLD(学習障害)治療へのアプローチでは、まず詳細な血液検査を行います。そしてその結果からADHD、LD特有の症状を引き起こすような異常を探し出していきます。ADHDやLDなどと診断されて一向に良くならない、そのような方はぜひ一度ご相談下さい。新しい治療法をご提案いたします。

1.ADHD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害)とは(一般的解釈)

ADHDは、(1)注意持続の欠如(うっかりして同じ間違いを繰り返してしてしまうことがある)、もしくは(2)その子どもの年齢や発達レベルに見合わない多動性(おしゃべりが止まらなかったり、待つことが苦手でうろうろしてしまったりする)や(3)衝動性(約束や決まり事を守れないことや、せっかちでいらいらしてしまうことがよくある)、あるいはそのすべてが特徴です。この3つの症状は通常7歳以前にあらわれます1)

LDは、全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、おこなったりすることに著しい困難がある状態をいいます1)

発達障害の障害ごとの特性

【参考・引用】
1)各障害の定義(発達障害情報センター)
図)発達障害の理解のために(厚生労働省政策レポート)

2.一般のADHD、LD 診断と治療

ADHD、LD、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害などの診断では、これらのタイプのうちどれにあたるのか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴(とくちょう)がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状がちがってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。

【参考・引用】発達障害とは(発達障害情報センター)

3.オーソモレキュラー療法のADHD、LD 治療へのアプローチ

オーソモレキュラー療法のADHD、LD治療へのアプローチでは、子どもの脳は小学校入学後もまだ発達段階であるということを大前提とします。そしてあまり診断名にとらわれずにADHD、LDにアプローチしていきます。

発達状態にある子どもの脳には、脳にとって必要かつ充分な栄養素を補給することが何よりも大切です。しかし、その子ども一人ひとりにとってポイントになる栄養素が異なってくることがあります。

それらを調べるために、オーソモレキュラー療法では基本的にすべての方に血液検査を行います。そしてその子どもの正常な脳の発達に必要な栄養素を選び、量を決めてアプローチしていきます。このことは、ADHD、LD、自閉症、アスペルガー症候群など、様々な疾患に診断されたお子さまに共通しています。

一時的に投薬を行う場合もありますが、最終的には、薬を使わなくても集団生活に問題のない日常を送れるということが治療の目標となります。

4.治療上の注意点

  • 家族の同意が必要です。
  • 食事の制限(主として糖質)などが必要な場合は、学校側などの理解と協力が必要となります。
  • 現在かかっている医療機関の投薬を妨げる、あるいは競合するものではないことをご理解下さい。

栄養素の説明

治療の実際と改善例