栄養素の説明 - 炭水化物

食物繊維

食物繊維とは、「ヒトの消化酵素で分解されない、食物中の難消化性成分の総称」であり、水に溶けるものと溶けないものとに分けられます。

水に溶ける(水溶性)食物繊維
ペクチン・マンナン・アルギン酸など
水に溶けない(不溶性)食物繊維
セルロース・リグニン・グルカン・キチンなど

働き

水溶性食物繊維

  • 糖の吸収を緩やかにし、食後血糖値の急激な上昇を防ぐ
  • コレステロールの吸収を抑制する
  • 胆汁の分泌を促進することにより、脂肪の分解を促す
  • 胆汁酸を吸着し、体外に排泄させる

☆ポイント

腸内でドロドロになり、食物の腸内の移動を緩やかにし、
食べ物をゆっくり吸収させるため、食前に取るのがお勧めです。

不溶性食物繊維

  • 良くかむ事が必要になるので、ゆっくり食べるようになる。
  • 便をやわらかくしてカサを増やす事により腸のぜん動運動を活発にし、便が体内に留まる時間を短くする
  • 腸内の有用菌群を増やし、腸内環境を改善する ・・・など

※食物繊維は、それぞれ働きが違うため、様々な種類の食物繊維をとることが大切です。

食物繊維を多く含む食品

野菜、未精製の穀物、豆類、酵母、果物、海藻など

不足するとおきやすい症状

便秘
満腹感を得にくい など

栄養素の説明

治療の実際と改善例