ビタミンKは、1929年にデンマークのH.Damがニワトリの実験をしていたときに偶然発見された 、油脂に溶けるビタミンです(脂溶性ビタミン)。
「血液凝固」を意味するドイツ語「Koagulation」にちなみ、ビタミンKと名付けられました。

ビタミンKの種類

天然のビタミンKには2種類あります。植物でつくられるビタミンK1(フィロキノン)と、細菌や動物体でつくられるビタミンK2(メナキノン)です。

一般に、納豆などを除くと、人が食べ物から得ているビタミンKはフィロキノンが多くなっています。栄養上特に重要なのは、動物食品に広く分布しているメナキノン-4と、納豆に含まれるメナキノン-7です。

フィロキノン(ビタミンK1)
ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、トマト、海藻類などに含まれます。
メナキノン-4(ビタミンK2)
主に微生物がつくります。チーズなど動物性食品に含まれます。
メナキノン-7
メナキノンの中でも骨粗しょう症への期待が高まるメナキノン-7。納豆に含まれます。

ビタミンKの吸収

食べ物の中にあぶらに溶けて存在するビタミンKは、食べた後からだの中で加工をうけて小腸の上の方で吸収されます。

吸収されたビタミンKは、ほかの脂溶性ビタミンと一緒にタンパク質のボール(キロミクロン)に取り込まれ、リンパ管を経て血液にのって全身に運ばれていきます 。

ビタミンKの吸収率

ビタミンKはあぶらに溶けるので、その吸収率は一緒に食べる食べ物のあぶらの量などによって大きく変わってきます。健康な大人のビタミンKの吸収率は高い場合で70~80%、低い場合10~20%といわれます。

ビタミンKを摂るときは、運んでくれるタンパク質のボール(キロミクロン)をつくるタンパク質をしっかりと、またあぶらと一緒に摂りましょう。

ビタミンKの働き

ビタミンKの働きとしては、以下のようなものがあります。

  • 血を止める
  • 骨を丈夫にする
  • 動脈の石灰化を防止する

ビタミンK不足の症状

ビタミンKが不足した症状としては以下のことが挙げられます。

  • 出血傾向
  • 血液凝固時間延長

ビタミンKが不足しやすい人

赤ちゃん
ビタミンKは腸内細菌によってもつくられます。よって、腸内細菌叢の定着していない新生児で欠乏を起こしやすくなっています。ビタミンKは母乳に少ないため、乳児ビタミンK欠乏性出血症(頭蓋内出血)を起こす場合があるということもいわれています。
抗生物質を長期間飲んでいる人
抗生物質連用者でも腸内細菌叢が乱れてしまうため、ビタミンK欠乏に陥る可能性があります。
胆道閉鎖、肝不全の方
ビタミンKの吸収には胆汁を必要とすることから、胆道閉鎖、肝不全などでも欠乏が危ぶまれます。

血液凝固因子とビタミンK

血中にビタミンKが欠乏すると、血が固まるときに必要な物質(血液凝固因子プロトロンビン)も少なくなってしまうことがわかっています。

骨粗しょう症とビタミンK

納豆菌由来のビタミンK(ビタミンK2-7)をとった場合、骨粗しょう症の予防に役立つことが期待されています。

ワーファリンとビタミンK


血を固めないようにする薬ワーファリン。

ビタミンKは、血を固める物質(血液凝固因子Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)をつくるときに働くビタミンなので、ワーファリンを飲んでいる方はビタミンKを多く含む食品は控えましょう。

骨密度を増やす ~ビタミンKとビタミンDの相乗効果~

ビタミンK2・D3摂取による腰椎の骨密度の変化
Iwamoto J.et al. (2000)J. Orthop Sci. 5,546
ビタミンK2とビタミンD3を一緒に摂ることが骨密度を増やすといわれます。骨粗しょう症を患う女性を対象に、ビタミンK2とビタミンD3摂取による骨密度の変化を測定しました。その結果、ビタミンK2とビタミンD3を2年以上同時摂取することで骨密度が増加することが認められました。

ビタミンKと過剰症

天然のビタミンK1、ビタミンK2についての過剰症は報告されていません。

ビタミンKを多く含む食品(1食当たり使用量と含有量)

ビタミンKはモロヘイヤや春菊などの野菜、納豆、チーズなどに多く含まれます。
ビタミンKを多く含む食品は以下の通りです。

食品 モロヘイヤ つるむらさき 納豆 鶏肉
(もも、皮つき)
1食当たり
使用量
お浸し1鉢分
(60g)
お浸し1鉢分
(60g)
1パック
(40g)
100g
含有量 384μg 210μg 240μg 53μg

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