糖質制限の食事と栄養素による肥満症治療。オーソモレキュラー療法の肥満へのアプローチでは、詳細な血液検査の結果から、その方特有の肥満の原因を探ります。そして糖質制限の食事と個々人に合った最適な栄養素を用い、健康でリバウンドのない減量を行います。肥満、ダイエットでお悩みの方、長年ダイエットを試みているが一向に成功しない、詳細な血液データからその原因を解明したい、そのような方はぜひ一度ご相談下さい。新しい治療法をご提案いたします。

1.肥満とは<一般的解釈>

医学的に「肥満」という言葉を使うときには、脂肪が一定以上に多くなった状態のことをいいます。医学的に減量を必要とする肥満を「肥満症」といいます。

BMI計算式:BMI=体重[kg]÷(身長[m]×身長[m])現在、肥満の判定は、身長と体重から計算されるBMI(Body Mass Index、肥満指数)という数値で行われています。BMIは次の計算式で計算されます1)

肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)
  BMI
低体重(やせ) 18.5未満
普通体重 18.5以上 25未満
肥満(1度) 25以上 30未満
肥満(2度) 30以上 35未満
肥満(3度) 35以上 40未満
肥満(4度) 40以上

日本肥満学会が決めた判定基準では、統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI22を標準とし、25以上を肥満として、肥満度を4つの段階に分けています1)

肥満は、食事や運動などの環境因子と、体質と呼ばれる遺伝的因子が関係するともいわれています。同じものを食べても太りやすい、太りにくいという遺伝的要因のひとつとして日本人特有のパターンの遺伝子多型があることもわかってきています。

【引用・参考文献】
1)生活習慣病を知ろう!~肥満~:厚生労働省

2.一般の肥満症の診断・治療

BMIで肥満と判定されても、すぐに治療を始めるわけではありません。 医学的に減量を必要とする肥満を「肥満症」といいますが、次の2つの場合、肥満症と診断されます。

  1. 1.BMI25以上で、肥満に原因があるか肥満に関連していて、減量を必要とする健康障害(2型糖尿病、高血圧、高尿酸血症、脂肪肝、冠動脈疾患、脳梗塞、骨・関節疾患、睡眠時無呼吸症候群、月経異常など、または肥満妊婦など)を伴うもの 。
  2. 2.BMI25以上で、1のような健康障害はなくても、検査によって内臓脂肪型肥満と診断されたもの。内臓脂肪型肥満(肥満症)かどうかは、まずへその周りを測り、一定の基準を超えると、腹部CTスキャンで内臓脂肪面積を測って診断されます。

肥満症の治療方法には、食事療法、運動療法、行動療法、薬物療法等があります。基本となるのは食事療法と運動療法で、これらを同時に進めます。食事と運動の生活指導を具体的に進めるときに行われるのが行動療法という方法です。まれに薬物療法が補助的に使われることもあります。そして以上のような方法で効果がない場合にだけ、胃を小さくする外科療法(手術)が行われることもあります。

肥満症は、どんな健康障害があるのか、肥満度がどのくらいか、内臓脂肪と皮下脂肪のどちらが多いのかなど、病気のタイプや特徴は一人ひとり全く違うため、どんな治療を優先していくかも、その方によって違ってきます。

【引用・参考文献】
生活習慣病を知ろう!~肥満~:厚生労働省

3.オーソモレキュラー療法の肥満へのアプローチ

糖質制限を基本とした食事と、詳細な血液検査データに基づいた個々人に最適な栄養素によるダイエット。それがオーソモレキュラー療法の肥満へのアプローチです。

オーソモレキュラー療法では、肥満を健康状態の乱れのひとつと捉えているため、60項目以上に及ぶ血液検査によってまず個々人の肥満の原因を探ります。この血液検査結果によって、肥満のタイプが脂肪過多なのか、ダイエットの前にすでに不足している栄養素はないのかどうかがわかります。そしてその血液検査結果をもとに、食事を変え、個々人に最適な栄養素を選択・投与して減量を試みるのです。

この血液検査によって、その方の心身が必要とする栄養素を満たしながら減量を行うため、オーソモレキュラー療法のダイエットでは、飢餓感をさほど感じることなく実行していけます。また、このダイエットでは、みなさんの想像以上にしっかりと食べることができます。

ダイエットは、肥満を解消することで健康状態もアップして、はじめて成功したと言えます。ダイエットによって見た目の肥満が解消しせっかく体重が減ったとしても、体内の栄養状態が悪くなったり筋肉が減ったのでは成功とは言えません。それが病気やリバウンドの原因になってしまうからです。

血液検査結果によって異なりますが、オーソモレキュラー療法では、ダイエットによる体重の減少を脂肪の燃焼で得られるようにし、再度肥満になるリバウンドが起こりにくいダイエット指導を行います。

4.このような方はオーソモレキュラー療法実践クリニックへ

肥満は多くの病気の原因となりえます。オーソモレキュラー療法のダイエットプログラムを使って、1ヶ月で糖尿病・高コレステロール血症を克服し、最終的には約20kgのダイエットに成功した方もいらっしゃいます。

  • 何度もダイエットを試みたが一向に痩せない方
  • 健康的にやせて、肥満を解消したい方
  • 詳細な血液データに基づく、健康的なダイエットをしたい方

肥満症治療や減量でこのようなお心当たりのある方は、ぜひ一度、オーソモレキュラー療法実践クリニックにご相談ください。

食事と栄養素によるがん治療。がんと診断された方へ、生化学的な血液検査の結果に基づいて、個々人に最適な栄養素を用いた栄養療法高濃度ビタミンC点滴療法により、免疫力を最大限に高める新しいがん治療をご提案いたします。

1.がん(悪性腫瘍)とは(一般的解釈)

腫瘍とは細胞が異常に増えてかたまりになったものです。ある場所にとどまって大きくなるだけの良性の腫瘍と,治療が必要な悪性の腫瘍があります。悪性腫瘍はがんともいい、大きくなってまわりに広がったり、違う臓器に移ったりして、命に危険が及ぶ可能性のあるもののことをいいます。 皮膚や粘膜からできるものを「がん」、骨や筋肉、神経からできるものを「肉腫(にくしゅ)」といいます。脳にできる腫瘍(脳腫瘍)などの場合,良性であっても手術が必要なこともあります。 がんは、他のからだの部分が必要とする栄養をどんどん奪ってしまい、体が衰弱していきます。

【参考・引用】悪性腫瘍(国立国語研究所)

2.一般のがん診断と治療

一般のがん診断では、PETやCT、MRI、超音波検査等や「腫瘍マーカー」ががん診断の臨床検査の場で使われています。

一般に行われているがんの主な治療方法には、薬物療法(化学療法)、放射線療法、外科療法などがあります。いずれも病巣を身体から取り去ろうとする療法です。

3.オーソモレキュラー療法のがん治療へのトータル栄養アプローチ

個々人に合った最適な食事と栄養素で、本来身体が持っているがんに対する免疫機能をフルに発揮し、がんに負けない身体作りをする。それがオーソモレキュラー療法のがん治療へのトータル栄養アプローチです。

具体的には、まず血液検査によって全身の栄養状態を詳しく調べます。そしてその結果に基づいて、個々の患者さんの状態に合わせた最適な食事指導をします。

血液検査による全身の栄養状態の把握とその結果に基づく最適で充分な栄養素の補給。これがトータル栄養アプローチの最も重要な柱です。

良質なタンパク質や脂質を中心とした食事内容にシフトし、必要な栄養素を摂取し、ときに点滴を用いて身体に必要な栄養素を供給します。がん細胞を特異的に殺すことのできる高濃度ビタミンC点滴もトータル栄養アプローチのうちのひとつです。

トータル栄養アプローチは免疫の持つ能力を可能な限り高める治療法です。がんに対する治療を行っているにもかかわらず、ほかの正常な細胞の力も充分に引き出して、あらゆる病気に対して抵抗力を上げるというところが最も優れた点であるといえます。

オーソモレキュラー療法のがん治療では、血液検査に基づいたデータから、総合的にがんに負けない身体作りをし、QOL(生活の質)を維持した状態でご自身の人生を生き抜いていただけることを目標とします。治療の理想的なゴールはすべてのがん細胞が身体から消えることですが、たとえがんが存在していても、日常生活を充実して楽しめるような状態を維持することを重要視します。

オーソモレキュラー療法のがん治療は現行の治療法を否定するものではありません。とても大きな腫瘍は手術で取ってもらうこともありますし、放射線をすすめることもあります。また、がんの活動性が急激に亢進するときに、どうしても栄養療法だけで対応できないときには、全身が抗がん剤の副作用をしのぐことができる状態であることを確かめた上で、抗がん剤を用いてコントロールすることをすすめることもあります。

しかしこのとき、トータル栄養アプローチで全身が手術や抗がん剤に耐えうる栄養状態を保っておくことが何よりも大切です。

また、オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチでは、画像診断などで見える腫瘍の大きさだけを治療の指標にするのではなく、がんの活動性を的確に評価します。活動性が高くなっている時期には集中的な対応をし、活動性が低く、がんが眠っている状態のときには、寝た子を起こすような治療は行いません。さらにがんがあっても、生命や生活に支障が及ばない状態にコントロールして、人生でやりたいことを全て行いながら、がんと共存することを治療の目標とします。

患者さんとご家族が主役の治療法。それがオーソモレキュラー療法のがんへのトータル栄養アプローチです。

4.がん治療と高濃度ビタミンC点滴療法

高濃度ビタミンC点滴療法はがんに対するトータル栄養アプローチの主役になろうとしている治療法です。高濃度のビタミンCを点滴で入れることで、正常な細胞になんら悪影響を及ぼすことなく癌細胞だけを攻撃する、まさに理想的ながんの治療法です。

ほかにも、ビタミンCはNK細胞を活性化させ、白血球やマクロファージの働きを高めて体の免疫力を強くし、抗がん作用のある物質を作り出すことがわかっています。また、ビタミンCを大量に点滴することは、コラーゲンバリアーをつくり修復し、がんの転移を防ぐように作用します。

しかし、一見万能に見える高濃度ビタミンC点滴療法ですが、点滴を行う前にG-6-PDという酵素の活性を測定する必要があります。この酵素が働かない場合は、ビタミンC点滴によって血管の中にある赤血球の膜が壊れる溶血性貧血が起こってしまうためです。

高濃度ビタミンC点滴療法は、海外でしっかりとしたエビデンスが構築されようとしている治療法で、30年以上の歴史ある安全な治療法です。2005年、アメリカのNIH(アメリカ国立衛生研究所)の研究者から「ビタミンCががん細胞を殺し、正常細胞には影響しない」との論文が発表されてから、アメリカをはじめカナダ、日本などで急速に広まっています。2006年には、NIH、NCI(アメリカ国立がん研究所)の研究者らによって、高濃度ビタミンC点滴療法で治療効果が得られたがん患者さんの症例が、厳密なNIHの症例報告基準に基づいた論文として発表されています。その後、多くの大学や研究機関などで臨床研究が行われ、その評価が行われている最中です。

日本では現在、日本全国で高濃度ビタミンC点滴療法を受けることができるようになり、旅行を楽しみながら旅先で点滴を受けることができる環境になっています。

5.このような方はオーソモレキュラー療法実践クリニックへ

  • 投薬に頼らない治療をしたい
  • 生活の質(QOL)を上げて元気で長く生きていたい
  • 副作用がない治療で体の中から改善したい
  • 抗がん剤などの副作用を軽減させたい
  • 免疫力を上げて再発を予防したい

がん治療でこのような心当りがございましたら、ぜひ一度オーソモレキュラー療法実践クリニックへご相談下さい。
(※ 高濃度ビタミンC点滴療法をはじめとするトータル栄養アプローチは、掲載された全てのオーソモレキュラー療法実践クリニックで実施されているものではありません。これらの治療法を希望される際には、事前にお電話などにて各医療機関へお確かめ下さい。)

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