治療の流れ

多くの薬を使用しても病気のコントロールができない。人間ドックや健康診断で「異常なし」にもかかわらず体調が思わしくない-それは現代医療に『栄養の視点が欠落しているから』と、わたしたちは断言します。

すべては血液検査から始まります。

オーソモレキュラー栄養療法に携わるわたしたち医師は、何よりまず初めに詳細な血液検査(約60~70項目)を行います。血液検査データを詳細に“栄養解析”することにより、顕著な異常・隠れた異常を発見し、病態との相関性を明らかにします。そして主としてサプリメントを用いた栄養の積極摂取と、ひとりひとりの病態・嗜好・ライフスタイルを受容した上での糖質制限を主軸においた丁寧な食事の提案、時には「高濃度ビタミンC」点滴療法を適用し、ひとりひとりが持つ自然治癒力を最大限に引き出すアプローチをすべての土台として治療を開始します。

サプリメントによる栄養摂取

オーソモレキュラー栄養療法では、多くの副作用を持つ化学合成の薬に頼らず、わたしたちの身体が本来持つ自然治癒力を最大限発揮させるために、必要な栄養素を、食事の内容調整を行った上で、主としてサプリメント(自然界に存在する栄養素がベース)を使って補うケースがほとんどです。

これは、「生体をその自然治癒機能を充分に発揮できる状態に整える」という、オーソモレキュラー栄養療法の基本に基づいた、すべての治療アプローチの根幹をなす方法論です。

また、わたしたちが使用するサプリメントはすべてGMP(Good Manufacturing Practice)とよばれる医薬品の製造に際してその効果や安全性を確保するために設けられた厳しい基準を満たす日本国内の工場でのみ生産された、医療現場での医師の使用に耐えうる高品質・高濃度・高純度の製品を使用します。

コミュニケーション

自分の体の状態や、治療法に感じる不安や疑問などを解消することは、病気の治療でとても重要なことです。たとえば、心臓病、糖尿病、胃潰瘍、アトピー性皮膚炎、自律神経失調症、更年期障害、肥満などはストレスによって急激に症状が進行します。

オーソモレキュラー栄養療法では、十分な知識と経験を持つ医療スタッフが、医師の指導の下、血液検査データと愁訴・その背景にある食事やライフスタイル等、をカウンセリングを通じてコミュニケーションし、的確な栄養素と食事の提案、生活スタイルの改善指導によって、治療を進める患者様の不安や疑問に対応します。